辻村史朗 白信楽小壺 B サイズ:高26、高台径11.5㎝ 重量1691g\r\r極薄、叩き成型による4耳壷です\r江戸初期の古唐津作品です\r\r耳の内、一つが欠損しています\r胴部中央より少し上に小さな穴が1か所\r想像ですがこれは後傷では無く余りに薄い成型の為\r生地に混入された小石などが外れて生じた窯傷と見ます\r(外側並び内部からの写真参照下さい)\r\r底部に僅かな歪み、据えると僅かな揺れが生じます\r穴より下に水を張り一晩放置したところ\r底部に僅かな水気が生じました\r直接の濾水箇所は御座いませんが先に説明の通り\r極薄の焼き締め陶器故に長時間放置により水が染みる\r状況ですのでお含み置き下さい\r本来の茶壷としては通気性に富み問題なしと思います\r\r余談ですが、生前の西岡小十先生に叩き唐津について\rお伺いしたことが有ります\r何故、現代作品において古の技法である叩き成型による\r作品を作らないのか?\r厚さを均一にしないと焼成時に窯ヒビが入るなど\r歩留まりの悪い難しい技法なのだと\r昔の工人の技量は凄かったのだろうと仰っていた事を思い出します\r\r種類...陶器\r焼き物...唐津焼